コロナ禍で売り上げが伸びない飲食店のオーナー様がたくさんいらっしゃるかと思います。
そんなときは、人時売上高を見直しませんか。
人時売上高はコントロールできる?
従業員の1時間あたりの労働時間単位売上高を数値化した指標が「人時売上高」です。
飲食店の基準値は業態によっても幅がありますが、一般的には4〜5千円程度だと言われています。
例えば1日の売り上げが15万円で4時間勤務する店員が10名いれば、売上高15万円÷労働時間40時間で3,750円がその店の人時売上高となります。
その計算式を読み解くと人時売上高をコントロールするにはトップライン(売上)をあげるか、従業員の稼働労働時間を減らすか、つまり生産性をあげるかのどちらかになることが分かります。
シフト調整により人時売上高を引き上げるコツとは?
実は日々のちょっとした調整で人時売上高は大きく改善します。おすすめの方法が1日1時間だけシフトカットを検討することです。
時給1,000円ならば店員10名で1日1万円売り上げを上げたことになります。
先の例では人事売上高が5,000円にまで上がることと同意ですね。
シフトを1時間短縮させるコツは以下の5つがあります。
・時間ごとに誰が何をするのか一目見てわかるシフト表にする
・退勤時間を一緒にしない
・各作業の最短労働時間の算出
・作業項目を15分単位へ分割
・1つの作業は分業させない
これらを行うだけでコロナ禍でもシフトコントロールがしやすくなると思います。
抜本的な効率改善には固定概念の払拭が重要なポイント
中でも特に忘れがちで目配りできていないのはフロア内の中でも受付周りの業務の可視化です。受付にいるスタッフの動きをじっくり観察してみましょう。
またどんなスタッフが受付応対しているかよく調査してみましょう。
意外にも経験値の高い(人件費の高い)スタッフを配置していたりしませんか?
実は受付業務はお店の顔でもありお客様に第一印象を植え付ける重要なポジションである一方で見落とされるケースが多いのです。
まとめ
実は店内の特に受付周りには意外な生産性向上のエアスポットがあることに気づいたりします。
もう1つの観点はそこを人がやらなければならない業務(人的リソースを配置しなければならない領域)でしょうか。
意外な場所に生産性向上や労働分配率アップ、人時売上高改善のヒントが隠されていることがあります。
是非一度店内の配置、業務内容、シフトの適正化に細かく切り込んでみてください。新しい発見が必ずあるはずです。