飲食店を開業しようとされている方はたくさんいると思います。
またこういったご時世で開業しても客数が伸びない、客数が安定せず悩んでいる経営者の方や店長さんも多いのではないでしょうか。
そういった方に役立つ情報を発信できれば幸いです。
飲食業は他の業種に比べ、忙しいことで知られています。
開店前の仕込みや店舗スタッフのシフト調整など、営業時間外にもやることがたくさんあります。
経営について学びたくても、まとまった時間が取れない方が多いはず。
こちらのコラムでは数回にわたって、飲食店の経営やマネジメントに関する基本的な用語について電車やバスなどの移動時間などで簡単に読める内容にまとめ解説していきます。
日々の店舗運営で忙しい方もこの記事で少しずつ学び、ご自身の経営に活かしていきましょう。
飲食店の経営を安定させるには、お客さまによってアプローチ方法を変える必要があります。
今回は、飲食店を上手に運営していくために必要となる販促施策についてご紹介します。
『2種類』のお客さまとは?
はじめに、『お客さま』は『新規顧客』と『既存顧客』の2種類が存在します。
一般的に観光地や都会の飲食店には『新規顧客』が多く、地方や地元に根付いた飲食店などでは新規顧客よりも『既存顧客』が多いという特徴があります。
『新規顧客』が多い店舗のデメリットは日々の客数が読めず経営が不安定になりがちです。また新規顧客を多く獲得するにはそのお店の味やサービスを知らない方に広くPRを行う必要がありますので多額の広告費が必要になります。
一方で既存顧客は既に一度そのお店に来店しサービス提供を受けていることから情報発信を行っても記憶に残りやすくイメージもしやすくなります。また既にそのお店の会員となっていれば接点もとりやすいというメリットがあります。
よって日々の客数を効率的に安定させるためには、『既存顧客』向けに再来店を促進する必要があります。
既存顧客向けの具体的なリピーター販促施策とは?
『リピーター』を増やすための販促策としては主に以下のような手法が一般的です。
①ポイントカード・クーポン・チケットなど
②SNSでの発信
③DM(ダイレクトメール)
③のDMに関しては一見手間がかかりそうですが、業務改善可能なツールを用いることで簡単に『既存顧客』に対してアプローチできます。
特に、誕生日や記念日にあわせたDMなどは効果的です。
お店でのサービスを充実させることももちろん大事ですが、ツールを使って『既存顧客』を狙い撃ちすることで、お店のさらなる飛躍を目指しましょう。
またそのDMなどのアプローチは顧客分析を事前に行い配信先をセグメントすることで販促効果は飛躍的に高まります。
顧客分析とは、『自社の製品やサービスを購入した顧客の属性と購買行動を分析すること』です。
顧客分析を行う目的をシンプルにまとめると主に以下のものがあります。
①ターゲット層の特定
②顧客のニーズの把握
これらを分析することで、自社の製品やサービスがターゲット層のニーズに合致しているかを確認できます。
顧客分析は、来店したお客さまをその都度記録することで分析できますが、非常に手間がかかります。
そのため、近年は業務改善ツールを利用することで手間をかけずに顧客分析をするお店が増えています。
さらに業務改善ツールは利用すればするほどデータが蓄積されていくため、より精度の高い結果を求めることができます。
顧客分析と会員情報はセット
顧客分析をするにはその店にどういった方が来店しその方はどういった属性かといった会員情報を得ておくことが大前提となります。簡単に会員情報といっても昨今個情報の入手や管理には莫大な費用とリスクが伴いますよね。そういったときに頼れるのがプラットフォームサービスです。
まとめ
飲食店の予約システムや順番待ちシステムには会員情報を蓄積できる機能が標準で実装されており、大規模な投資を行わなくても簡単に顧客分析やCRM販促を行うことができるサービスが充実しています。
個人情報を自店舗で抱えてしまったときにはその管理には責任とコストが必要になりますので、そこを負担しなくても良いツールやサービスを選ぶ必要があります。
簡単に自店舗で顧客情報を集めて管理する時代はもう終焉を迎えたといっても過言ではないでしょうか。時代にあった顧客分析と販促活動を選択する必要があります。 みなさんも、ご自身の経営環境に合った最適なツールを導入して効果的な販促施策を実施していきましょう。