「接客生産性」を上げるための基礎知識として、「人時接客数」という指標があります。「人時売上高」と深く関連があるものですので、しっかり理解していきましょう。
今記事では具体例を交えながら3つのセクションに分けて解説していきます。
人時接客数とは
「人時接客数」とは、従業員一人あたり1時間でどれくらいのお客様を接客できたかを図る指標です。
計算式は以下の通りになります。
「客数 ÷ 労働時間」
または
「人時売上高 ÷ 客単価」
これを利用して、「人時売上高 = 人時接客数 × 客単価」 という計算式も導出できます。
参考:人時接客数とは?
人時接客数のコントロール
さて、ここで出てきたキーワードをまとめてみましょう。
・総客数
・労働時間(キッチンや清掃の従業員も含んだ総労働時間)
・客単価
人時接客数はこれらの数値により変動することがわかります。
人時接客数をコントロールするには、
・総客数を増やす(席回転数を上げる)
・労働時間を少なくする
・人時売上高を上げる
・客単価を高める
事が必要になります。
飲食店のジャンルによって、変えられるものと変えられないものがあるので自分の店舗はどこをコントロールすることができるか、どこを伸ばしどこを触らないかを見極めることも重要です。
人時接客数が及ぼす影響
人時接客数は、高ければ高いほど生産性が高まり店舗売上も無理なく増えていくことが多くなります。
しかし、高すぎるとどうなるでしょう。
例えば時間あたりの従業員数を減らすことで、総労働時間数を抑えたとしましょう。
この状態で回転数が高い店舗を回そうとするとどうなるでしょうか。
従業員一人にかかる負荷が大きくなり、十分なサービスができなくなる。
結果として店舗の評判が落ちたり、最悪売上が落ちていったりもします。
「人時接客数のコントロール」でも述べましたが、それぞれの店舗にあった指標のコントロールをすることが重要です。
まとめ
いかがだったでしょうか?接客生産性を上げるためには、人時接客数のコントロールがいかに重要かを解説していきました。
今回紹介した計算式をおさらいしてみましょう。
また、飲食店のジャンルによってどのパラメータがコントロールできるのか、コントロールできるもののうち、どれをコントロールするのが適切なのかを見極めることが重要です。
「人時接客数 = 客数 ÷ 労働時間」
「人時接客数 =人時売上高 ÷ 客単価」
「人時売上高 = 人時接客数 × 客単価」
お店・従業員・お客様、全ての人にとって良い環境を作っていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
みなさんがもっとスマイルになれますように。